- 受理番号
- 第42号
- 受理年月日
- 平成28年5月9日
- 付託委員会
- 建設委員会
- 委員会付託日
- 平成28年6月14日
- 委員会審査日
- 審査結果
- 継続審査状況
- 議決年月日
- 平成28年12月13日
- 議決結果
- 不採択
- 措置
- 備考
- 紹介議員
添付ファイル
内容
スーパー堤防事業の即刻中止を求める陳情
スーパー堤防構想は1980年代後半、土地神話によるバブル経済期
の日本が、外需拡大で貿易黒字を出し、日米貿易不均衡が拡大していました。当時、
双子の赤字を抱えた米国から強く内需拡大を迫られ、年間20兆円以上もの公共事
業投資を迫られていました(いわゆるプラザ合意)。その対応策の中の一つ、19
87年に建設大臣は河川審議会に諮問し、審議会は「溢れても壊れない堤防」を答
申、生まれてきたのが高規格堤防(スーパー堤防)でした。このように、防災上の
必要性から生まれた事業計画でなく、経済的背景から生まれたものです。
そして2010年、民主党政権下での事業仕分けで構想は凍結され、自民党政権
で873kmが120kmに縮小され、再スタートとなったのです。しかも江戸川
右岸では、河口から22km地点までの強固な下流部分だけの事業計画で、最も脆
弱な上流部分は堤防強化の施策もなく、計画外のままです。
江戸川区は「毎秒/7,000トン」の水が流れると市川橋辺りが危険だ、と言
ってスーパー堤防事業を進めていますが、この江戸川に7,000トンを流す計画
は、@八ッ場ダムの完成で利根川に22,000トン流す前提。A利根川の河床が
江戸川より低く、今のままでは計画流量は来ない。Bそのため分派点での水閘門の
改修が必要となっています。が、それにもまして野田にある国交省関東地方整備局
江戸川河川事務所では、仮に7,000トンもの水が流れた場合「22km以北」
のどこかで既に決壊している、と言っています。このことからも、このスーパー堤
防事業は既に破綻していて意味がなく、いかに杜撰な事業であるかを証明していま
す。
つきましては、下記のとおり陳情します。
記
スーパー堤防事業の即刻中止を求めます。
会議録
賛成 31(公明・自民・自由・江戸・須賀清)
反対 12(民進・共産・生ネ)